「睛介」

晴介/松山晴介

1,早起き電車
2,赤い花模様の服
3,いいこだね
4,想い出
5,負けちゃいけないよ(僕には判る)
6,傘
7,パイナップルの唄
8,夕日を見ると
9,最終ランナー
10,忘れられぬもの
11,長い人生だもの
12,とにかくやるよ

作詞・作曲 松山 晴介
編曲   馬飼野 康二
ディレクター ロビー和田
制作   末広嚴彦
ミキサー  関根 栄
表紙   関口スタジオ
文字 竹尾明子 戒能正浩

 このアルバムはわたくしのデビューアルバムという事で、ちょうど20歳の時に出しました。当時のわたくしといえば、別に何のあてもなく、アルバイトなどをしながら音楽で身をたてようと考えていました。しかし、いろいろ事情があって、今風にいえば「引き蘢り」がちだったわたくしは、これといって積極的に売り込もう、とか、コンサートに参加しようなどとは考えていませんでした。ただただ、アパートの一室で、誰に聞かせるでもなく唄を作っていたのでした。
 運命というのは面白いもので、そんな私の唄を中学時代の友人が、あるスナックで歌ったのだそうです。その時居合わせたプロデューサーの目に止まって、あとはとんとん拍子にアッという間にレコードデビューという事になりました。
 当時のわたくしはかなり自閉的で、周囲の変化になかなかついていけませんでした。引き蘢りがちのわたくしが突然大衆の前に出るというのはとても苦痛で、堪え難い事でもありました。ですからプロモーション活動などについては、かなり周囲を悩ませたと思います。たいへん御迷惑をおかけいたしました。
 当時は何かと不満であった内容も、今聞き返して見ると、当時の私の音楽をかなり尊重して作ってくれている事に気がつきます。ほとんどギター一本でやっていたので、わたくしとしては出来ればもっと沢山音を入れたかったのでした。その点、なんかシンプルなアレンジだな、と思っていたのですが、今聞くとかえってそれが良いんですよね。
 若い時の自分を恥ずかしいと思った時期もありましたが、どうやらそれも通り越して、現代の若い人にも共通する悩みを抱えた一人の青年の歌声を聞く事が出来るようになりました。
 唄に関する考えは「Harry山科の部屋」で語っておりますのでここでは省きますが、ぜひ若い人たちにも聞いて欲しいと思うようになりました。

HARRY山科

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