ちょっとたいむVOL,夏 in 藤野「芸術の家」
2005.08.26

 夏休み最後の金曜日、神奈川県、藤野にある「芸術の家」のクリエーションホールでライブをすることになった。主催は泉ち〜ふ氏率いるBBプロモーション。今回は無料のライブである。施設を利用しに来ている人達をターゲットにする予定らしい。ちょっと遠いのでなかなかお客さんを呼ぶのは難しいところである。地元で興味のある人達が来てくれればいいのだが…。
 話をいただいたのは六月頃だった。出演者の相談などもあったので知り合いの関谷氏に声をかけた。彼はトランペッターでJD ORCHESTRAというバンドのリーダーとして活躍している。ジャズのバンドなのでフォーク系のライブにはどうかな?、とも思ったのだが、泉氏も関谷氏も快くOKしてくれたので話が決まった。
 野澤師のライブで出会ったYOKOさんも出演を打診したら快く承諾してくれたのでライブのアウトラインはわりと早い時期に出来上がった。
 会場を一日借りているので好きなだけ出来るという。それなら第一部、第二部に分けてやろうということになった。また、休憩時間には私のDVDから「心霊特集」として一部を上映することになった。なんか凄いことになっていったのである。

 さて、私は今までのライブで自分のスタイルを捜しつつ色々なことを試みてきた。春のライブではHDDMTRを使って、カラオケでCDクオリティの演奏を試みた。私としては大満足なのだが、一部に弾き語りも入れた方が良いという声が上がった。今回は半分くらい弾き語りでやって、半分はカラオケにしようと考えていた。また、第一部はカバーで、第二部はオリジナルで、などと思っていた。
 そんなおり、関谷氏がなにか一緒にやりませんか、と提案した。スティービー・ワンダーの「SIR DUKE」なんてどうですか、と言われて跳び上がるほど嬉しくなってしまった。もちろん大好きな唄だし、ジャズバンドと一緒に歌うなんて初めての経験である。「こちらこそよろしくお願いします!、」と叫んでいたのだった。
 YOKOさんからも「何曲か一緒にやりませんか?、」と誘われた。彼女とはお互いにCDを買いあって、お互いにこんな唄を歌う人なんだぁ、と思いあったようである。彼女のCD「やわらかい季節」は五曲入りのミニアルバムながら印象深い作品である。私は「春はゆらら」の一節が忘れられなくて、時折口ずさんだりしていたのである。お互い忙しいのでメールでやり取りするばかりだったのだが、一応彼女のCDから「春はゆらら」と「七井橋」を歌えるように練習していた。私からはお互いの共通のファンである野澤享司師の「君と二人もう一度」をデュエットしようと提案した。もちろんこの唄も歌えるように猛練習をしなければならなかった。
 今回は今までになくいろんな人と歌うことになったなぁ、と思っていたら、知り合いのN岡さんから「うちの娘がライブに出たがってるから歌を聞いてみて、」と頼まれた。中学三年生だという。なんとなくこのタイミングで来た話なので、ちょっと面白いかも…、と思って合うことにした。
 彼女はASAMIちゃんという。もし茶髪、顔グロだったら嫌だな、と思っていたのだがいたって普通の可愛い女の子であった。ただ、ちょっとばかり体格がよくて、私よりも背が高い。どう見ても中学生には見えない。でも今時の子はこんなものかもしれないと思った。カラオケで歌を聞いたのだがなかなかしっかりしている。今回のライブは色々と実験もできる。若い娘と一緒に歌ってみるのもいいかな、とやってみることにした。

 そんなこんなで今回の私のテーマがどうやら見えてきた。色々なタイプの人と一緒に歌うことで私の中の音楽性を発展させる、と言うことだろう。(どうもこういう風に固く考えてしまうのが私の癖らしい…。)さて、どんなライブになったのであろうか……。

 それでは曲を紹介していこうと思います。今回、残念ながらYOKOさんとのジョイント部分は都合で発表できない。彼女とは「春はゆらら」「七井橋」「君と二人もう一度」の三曲を一緒にやらせていただきました。前の二曲は彼女の唄で、私がギターとコーラス(ユニゾンでしたけど…)を付け、最後の曲は野澤師の名曲を私のギターで一緒に歌った。いつか日の目を見るときもあるかと思うので、その時までのお楽しみとさせていただきます。

 今年の夏は今回のライブにかなりの情熱を傾けて日々を送った。テレビも映画もほとんど見る時間がなく、何かに追われるようにギターを弾いたり録音したりしていた。また、ASAMIちゃんという子と知り合って、私なりに色々と勉強させてもらった。私は教師ではないし人生相談の相談員でもないので、年頃の女の子が自立し始める種々の悩みについて深いことは分からない。ただ、音楽を通して、音楽の素晴らしさだけは伝えられると思うのである。
 受験を控えた中三の夏休みにほんのわずかではあるが私をはじめ泉ち〜ふ氏、YOKOさん、関谷君など音楽を楽しんでいる人達を見てなにか感じてくれただろうか。
 音楽というのは、神様と同じで、どんな人にでも平等だと思う。たとえ演奏できない人でも、聞くことはできる。口ずさむことはできる、心に響かせることができる。そして音楽はどんな人も差別しない。必ずその人にあった音楽が用意されている。音楽があれば人はいつでも繋がっていられると私は思う。
 斯く言う私も音楽でずいぶん救われたものの一人なのである。今回たくさんの人と一緒にやらせていただいて、今までやや自閉症的だった私も改めて音楽の楽しさを教えられたような気がする。ライブとしては集客などの面で色々と問題はあったのだが、私にとっては実に収穫の多いものだった。BBプロモーションの泉ち〜ふ氏、森田氏、神保君、綾音さん、KA−KOさん、LUPIN斉藤氏、JDOrchestraの皆さん、YOKOさん、ASAMIちゃん、N岡さん一家の皆さん、、どうもありがとうございます。

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