★久々の塔ノ岳、登りはメロメロ下りはマアマア
2006.04.26

 ビデオ製作で座りっぱなしの日々が続いているのでちょっときついけど塔ノ岳に行くことにした。今回もスポーツオジサンのOB2さんと一緒に行くことになった。三ノ塔から行こうか、などと大きいことを言ってはみたものの、それほどの自信はなかった。今日はとにかく登り切れればよしというところであった。
 朝六時に家を出て、六時半にOB2さんの住む館町の団地で待ち合わせ、買ったばかりのノアでの初めての遠出でもある。

 7;40、予定より30分遅れで大倉に到着。OB2さんは塔ノ岳は二度目だそうだ。Shumanと一緒にヤビツから向かって尊仏山荘に一泊して下ってきたのだそうだ。GIZUMOから言わせればとてつもなく贅沢な山行きである。今日は日帰りだよ。
 車道から神社の方におりてお参りしてから登山口に向かった。最初の山小屋で一服したのだが、地面に荷物が置いてあったのでそこに座ろうと思ったらなんと人間が寝ていたのであった。突然飛び起きて「アー、」と吃驚したような声を挙げた。我々もびっくりである。山には変わった人がいるので驚かされることが度々である。OB2さんもかなり驚いていた。
 8;45、山の家でまた一服。GIZUMOはかなりきつくてペースが遅くなっている。OB2さんはもう少し早くいきたそうだが「先は長いからたいへんだよ、」などと脅しながらこっちのペースにもっていく。
 9;20、駒止め茶屋の先の平で一服。ここまではまだ普通の山という感じだが、ここからはいよいよきつい一本調子の登りが始まる。GIZUMOはかなりバテバテである。前回はここからI−PODで音楽を聞きながら黙々と登ったのである。今日も辛いなぁ…。
 10;10、ようやく堀山の家に到着。今日は平日なので営業はしていない。OB2さんが「あとどのくらいですか?、」を連発してくる。彼なりに辛いのかもしれないがGIZUMOよりもぜんぜん元気である。「ここで半分だと思って。」と言うとガックリしている。ここからがきつさの本番である。充分休んで出発する。
 10;35、きつい階段が続く登りをひと登りするとちょっとした平に出る。ここにはベンチやテーブルがあってみんな休憩している。我々もここで一息入れる。ここからは塔ノ岳名物の見上げるような階段地獄が始まるのである。
 急登りでGIZUMOのペースはどんどん遅くなる。とにかく膝が上がらなくなってしまうのだ。それに比べてOB2さんはかなり快調である。どんどんGIZUMOを引き離し、しばらく待ってはまた登るというペースである。悔しいけど、これは休憩をとれるOB2さんが有利なんだよな。GIZUMOはぜんぜん休めないことになるからなぁ…。
 11;10、ようやく花立て山荘に到着。「もうすぐですか?、」と呑気に聞くOB2さんに「なに言ってんの、ここからがきついんだよ…、」と息も絶え絶えのGIZUMOであった。十分ほど休んで再び気合いを入れて登り始めた。
 11;30、ようやく塔ノ岳の山頂が見えてきた。ここでGIZUMOはかなりへたばっていた。OB2さんはGIZUMOのテイタラクに元気溌剌であった。チキショウ!、しかし今日は本当にコンディション最悪だな…。足を引き摺るように一歩一歩、蚯蚓のように進むGIZUMOであった。
 12;00、山頂に到着。ナンジャア!このコースタイムはぁ…。一時間もオーバーじゃないかっ!、それでも途中放棄しなかっただけいいか。とにかくきつかった。山頂で待機していたOB2さんであったが、どういうわけかここだけ風が強くものすごく寒い。座って弁当を食べようかと思ったのだが、とにかく手がかじかむほど寒くていられない。たまらず尊仏山荘に飛び込んだ。
 小屋の中にはストーブが焚かれていて、風が無いだけでも天国のようであった。ここでお茶を注文してお弁当を食べる。OB2さんは独身だが、小まめに料理もやる人で卵焼きなど上手に作っている。彼の作った煮物をだいぶ食べてしまった。GIZUMOはコンビニで買ったオカズとカミさんに作ってもらったお握りであります。
 コーヒーなどを飲みながら一時間ほどとりとめのない話をした。小屋にはほかにも数人客がいて、話の内容からここの常連さんのようだ。こんな凄いところの常連さん…、なんて思いながら、どこの山にも回数登ってる人っているようだ。GIZUMOもこの近くに居たら、暇さえあれば来たい。このくらいの山を散歩がてらに登れるくらいになりたいもんだ。


 13;00、記念写真を撮っていよいよ下山である。登りではかなり遅れをとったので下りでOB2さんに追いつこうと、GIZUMOが先にたってグングン降りていった。
 前回来た時にここで下りの極意を体得したので、GIZUMOとしては頑張りたかったのだ。階段も「膝も砕けよ、」とばかりに下っていく。OB2さんにはちょっときつかったようだ。花立小屋、堀山の家で休憩をとった。しかし、GIZUMOとしては早く歩いているつもりでも、ほとんどの登山者がこのくらいのペースで下っていくのだ。この辺でOB2さんの足が山用の鍛え方ではないということが露呈するのである。
 途中で鹿に遭遇した。ふと見るとすぐ前に鹿がいて「オー、」と声を挙げてしまったが、向こうは悠然と草を食べている。二人で近寄っても逃げる様子もない。カメラはしまってリュックの中だったので急遽携帯を出して写真を撮った。「こっち向いて、」と声をかけるとちゃんとこっちを向いてくれた。これだけでも今日は来てよかったね、などと二人で納得しあったのだった。
 バテ気味のOB2さんのために後半は小まめに休憩を入れた。下りになるとGIZUMOは俄然調子が出てきてかなり楽になった。歩き方を変えたので膝も痛くない。ただ、普段使っていない筋肉を使うので、そこだけは痛くなってきた。
 コースタイム二時間のところ、二時間半で下ってきた。こちらは合格点を出したい。それでも車道に出る頃はやはり足はぼろぼろである。ここで道端の無人野菜売場でいろいろと仕入れた。これが塔ノ岳に来たときの楽しみでもあるのだ。大根とほうれん草を買いこんだ。

 下山してGIZUMOはまたここに来たいと思っていた。確かに辛い登りを考えると気が遠くなりそうなのだが、ここにはなんとも言えぬ魅力がある。山頂の尊仏山荘もそうだし、途中で出会った鹿もそうかもしれない。しかし本音を言うと、やはりこのくらいの山を鼻唄まじりで登れるようになりたいのである。いつの日かそうなることを夢見るオッサン、GIZUMOなのであった。
 OB2さんの勧めで大蔵の蕎麦屋でせいろを食べた。確かに本格的で旨かった。帰りは別所の湯で汗を流した。OB2さんともこれからは一緒に登る機会が減ってしまうが、一緒に山に行くと特別の友情がわくものである。いつかまた一緒に行きたいと希望する。

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