★平標山リベンジ・体調万全で楽々クリア

 2006.08.24、前回風邪で敗退した平標山にどうしてももう一回挑戦したかった。というのはすぐ後に南アルプス、仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳の連チャンが控えていて、標高差1000mをクリアする自信を持ちたかったのだ。今回はMr.Pがどうしても一緒に行きたい、と言うので同行した。彼にとってはかなりきついと思うのだが大丈夫だろうか…。
 前回と同じ徹は踏むまい、と思って今回は暑くなる前に登ってしまうことにした。前日の八時頃家を出て、Mr.Pを拾って関越を北上。十二時頃には前回休んだ湯沢の駐車場に到着。ここで車中で仮眠をとることにした。GIZUMOは慣れているのですぐに眠りについたがMr.Pはなかなか眠れなかったようだ。
 朝五時、夜がしらしら開ける頃目が覚めた。洗面などを済ませ、近くのコンビニで食料を調達。GIZUMOは軽くパンなどを食ったが、Mr.Pは腹が減ったとけっこうたくさん食べている。
 05;45、平標山駐車場に到着。さすがにまだヒンヤリしている。山は霧がかかっていて見えない。今日の天気は悪くはないが、山のことだからはっきりはしない。しかしここの神様とは仲良くなっているGIZUMOとしてはかなり自信があったので全然気にならなかった。
 例の通りグズグズ用意して六時に出発、十分に登山口に着いた。いよいよリベンジの開始である。
 ここから鉄塔までは延々と続くきつい登りである。一度経験しているGIZUMOは覚悟ができているのだが、Mr.Pにとっては御前山を凌ぐ苦しい登りのようだ。「あんまり眠れなかったからなぁ…、」などとぼやきながらゆっくりペースになる。
 20分置きに休憩をとるのだがMr.Pはかなり辛そうである。「ちょっと待って…、」と道の外れに行くと突然吐いてしまった。「やばい…、」GIZUMOは再び敗退を覚悟した。しかしMr.Pは「大丈夫、大丈夫、」少し休めば行けるから、と言い張った。確かにあんなに朝食を詰め込んでいきなりきつい登りなのだから、腹一杯食べて走るのと同じで吐いてしまうのは当然である。これもいい経験か…。
 休みに休んで二時間後、ようやく鉄塔に到着。辺りはまだ霧に包まれていて涼しい。ここでMr.Pのために多めの休憩をとった。ほんの十分ほどだがMr.Pは睡眠をとったようでだいぶ体力が回復したようだ。
 ここまで来れば後はそんなに厳しくはない。松手山までまだ登りはあるが次第に空が晴れてきて日が差してきた。朝の空気なので前回の蒸すような暑さはないのでかなり楽である。Mr.Pはそれでも辛そうだったので休憩しながらゆっくり登っていった。
 08;55、松手山に到着。ルートタイムからは約一時間遅れだが朝早い行動が余裕を生んでいる。ここから臨む平標山頂はまだ雲の中だが、我々の行く手行く手が晴れていくので実に気持ちがいいのだ。どういうわけか今日はトンボの姿がなかった。GIZUMO自身はゆっくりペースもあってかなり楽である。全然疲れがない。いったい前回の辛さはどこに行ってしまったのか…。
 09;20、前回敗退した場所に到着した。実に感慨深いものがある。万全な体調ならこんなに楽なのに、やっぱり前回は自分でも分からず無理をしていたんだな。こんなことも分からないとは…、GIZUMOもまだまだヒヨコです。
 ここから肩の尾根までは高原の山らしいジグザグの階段を登っていく。周辺は高山植物のお花畑でまさに天上の楽園である。一時間かけて尾根に出る。そこからは平坦な細い道を辿っていく。GIZUMOがもっとも好きなルートである。Mr.Pは辛くて景色どころではないようだったが、GIZUMOは充分にこの環境を楽しんだ。
 10;50、山頂目前のところでMr.Pがダウン、しばらく休む。そこからほんの少しで山頂なのだがこうなると信じられないのだろう。しばらくして歩きだして「ホラ、着いたよ、」と振り返ると、「なんだ、すぐそこだったんじゃないか…、」と憮然としている。そんなこと言ったって休みたがったのは自分でしょ…。
 11;00、山頂到着。なんと五時間もかかってしまった。身体が楽なわけだ…。ここで昼食。山頂だけは雲がとれない。ところがどこにも影を作るものがないのでこの雲は我々にとってはいい屋根になっていた。Mr.Pが階段に寝そべっているのでGIZUMOはしばらく山頂をあちこち観察してまわった。これといって何もない場所である。


 30分ほど休憩して下ることにした。本当はここからお隣りの仙ノ倉山まで足を伸ばしたかったのだが、Mr.Pの様子では絶対無理なので諦めた。
 さて、ここからは反対側の平標山ノ家方向に下りるのだが、ずっと木の階段が続いている。山ノ家は見えないのだが、なんと延々と階段が続いているのである。これは驚きだった。この時間、下から登ってくる人に出会ったが、みんな辛そうであった。「これはひどいね…、」Mr.Pが嬉しそうに彼等を見送っていた。確かにこの登りはきつそうである。こっちから来ないで正解だった。
 頂上を下りるとすぐに雲が晴れてきて次第に暑くなってきた。下りとはいえやはり夏の暑さである。休み休みで40分ほどで山ノ家にたどり着いた。ところが前回も書いた通り改修作業の真最中である。工事関係の人が向こうに水があるから使っていいよ、といってくれた。作業員が昼飯を食っているプレハブを通り抜けると湧水を引いた水場があった。冷たい水をタオルに湿らせて汗を拭うと天国のような気分である。ここからは谷川岳方面の山が見事に見える。実に得した気分になる。


 ここからは高度差1000mを一気に下る感じである。ほとんど階段状に木が敷かれているので歩きやすいのだが、Mr.Pに言わせると降りても降りても着かない階段地獄でもある。確かに一時間も続けて階段を降りるなんて事はめったにない。ふだん階段登り降りで多少は鍛えているGIZUMOはそれほどでもなかったがMr.Pは膝が辛かったようだ。こんな時こそストックが最大の効果を発揮するのだが、とにかく調子に乗って急降下したのである。
 13;30、ようやく下の水場に到着。ここでまたまた汗を拭って一心地着いた。ここからは一時間ほどの平坦な林道歩きである。歩いていくと右手に平標山が見える。「オイ、あんなとこまで登ってきたのかよ、」Mr.Pが憎々しげに見上げている。確かに鉄塔からずっと目で追っていくとよく登ったなぁ…、と思う。こんな時に充実感を感じるのである。
 14;40、駐車場に到着。やれやれである。鉄塔方面を見るとよく晴れている。出発の時にあれが見えていたらMr.Pは登らなかったかもしれない。とにかく本日は上出来である。
 今回はどういうわけかトンボは姿を見せなかった。平標の山の神様も今回は大丈夫だと思ったのかもしれない。登山の本などには大したことない感じで書いてあるが、なかなか凄い山である。もう少し季節が涼しいとなお好いかもしれない。2000m近い山だが夏はかなりの暑さである。この辺は間違えない方がいいと思う。
 GIZUMOとの登山、三回目のMr.Pだがなんだかんだ言って着いてくるので根性は大したものだと思う。体調のもって行き方など、GIZUMOも苦労して体得していったものだし、前回の失敗を見ればGIZUMO自身大したことはないのだが、そんな二人でもなんとか乗り切ったわけである。これに懲りずに頑張ってくだされ。
 帰りは猿ヶ峡の「まんてん星の湯」に入った。時間も早めに行動したので関越での下りも順調で七時には帰宅できた。Mr.Pご苦労さまでした。

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