
2003.10.24、久しぶりに登山部のメンバーとでかけることになった。IZUMO氏とK氏、GIZUMOの三人である。O氏は今回所要で不参加である。
今回は軽いところで、と言うK氏のリクエストで、近くの城山湖の遊歩道に行くことにした。天気は上々で、空気も乾燥していて気持ちがいい。ここのところ部屋にこもりがちであったGIZUMOには素晴らしい気分転換になりそうだ。
実は城山湖から高尾方面に道が続いていて、GIZUMOがかつて山ごもりした家の前に出ることができるのだ。いつもの山に比べればたいしたこともないのでそこまで行こうということになった。
GIZUMOの家に十時にIZUMO氏が迎えに来てくれることになっていたが、十時を過ぎても来ない。訝しく思って携帯に連絡を入れても出ない。几帳面なIZUMO氏にしては珍しいことである。所要で郵便局に行かなければならなかったので、そちらに向かっているとIZUMO氏から連絡が入った。夕べ遅くなってしまって寝坊したらしい。直接郵便局で落ち合うことにした。
しばらくするとIZUMO氏のゴルフがやってきた。IZUMO氏はあんまり疲れた表情は見せないほうなのだが、今日は寝不足らしく、顔がむくんでいるように見える。「夕べK氏と朝の四時まで話をしてしまった、」という。話なら今日、いくらでもできるのに、と思ったが、その時に話をしたいこともあるからな、と思いなおした。
城山湖には十時四十五分頃到着。いつもならとっくに来ているはずのK氏が来ていない。携帯に連絡すると後十分ほどで来るという。今日の二人はかなり体調はよくないようだ。しばらく湖畔の様子など見ているとK氏が到着。K氏はIZUMO氏と違って元気いっぱいな感じがした。
K氏の誘導でさらに奥の、遊歩道入口近くに車を停めた。すでに二三台停まっているがスペースは余裕である。IZUMO氏のフォルクスワーゲン・ゴルフとK氏のベンツのツーショットをGIZUMOがデジカメで撮っていると、「そういえば二台並んで停まることってないよね、」などと言いながらK氏もパシャパシャ写真を撮りだした。まけじとIZUMO氏もデジカメを持ち出してくる。実は新しい製品が出るとすぐ欲しくなってしまうIZUMO氏が、今テレビで宣伝中のキャノンの一眼レフデジカメをさっそく買って持ってきたのだ。GIZUMOもいいなぁ、とは思ってもとてもすぐ買える身分ではない。IZUMO氏はそのカメラで二台並んだ自慢の愛車を何枚も撮っているのであった。(何枚撮っても同じだろうに!)
K氏の案内でいよいよ出発、まず城山湖の堤防を渡って向こう側の遊歩道に出るのだが、堤防からの眺めが見事なので思わず立ち止まって再びカメラなどを出してしまう。遥か遠くに新宿の高層ビル群が見える。その横には渋谷のビル群も見える。GIZUMOとしはまず歩きたかったので、今日はいつになくダラダラしている二人を先導するように歩きだした。
湖畔を過ぎるとすぐに階段があって登りが続く。登りといっても大したことはなく、十分ほどですぐに休憩所に着いた。しかしそこからはほとんど眺めが見えないのですぐに出発しようとしたら、IZUMO氏が「休憩しましょう、」とほざいた。「ハァ?、まだちょっと歩いただけだよ?、」GIZUMOの声も聞こえないのかIZUMO氏とK氏はしっかりベンチに腰を下ろしていた。GIZUMOがこんなことを言おうものならいつも集中攻撃をする二人が、今日は澄ました顔で座っている。ここはGIZUMOの攻撃のチャンスなのであった。
そこからまた20分ほど、ちょうどいい登り下りを過ぎて二つ目の休憩所に出ると、IZUMO氏はかなりきつかったのかベンチにへたっていた。この日はよっぽど辛かったようだ。その休憩所は湖の向こう岸からも見えていたので見晴らしはかなりいい。橋本からGIZUMOが住んでいる南大沢の町までよく見えていた。
いよいよGIZUMOが住んでいた高尾の家に向かって出発した。なんか隠れ道のような登山道が続く。尾根歩きなのでアップダウンはあるのだが心臓破りの坂はない。途中で20人ほどの年配のハイカーとすれ違った。このルートは手近だけど雰囲気が本格的な山のような感じがあっていい。
しばらく行くと分岐点の峠に出る。そこから正面に高尾山が見渡せる。あそこがケーブル乗り場であそこがお寺で、などと三人でひとしきり景色を楽しみ、写真など撮りまくった。
さて、ここからのルートなのだが、GIZUMOが持っていた簡単な地図を車に忘れてきてしまったのだ。GIZUMOとしては一本道かと思っていたのだが標識は出ていない。勘を頼りに右方向に進んだ。
K氏が先導してズンズン下っていくと、養護学校らしきところへ通じる林道に出てしまった。そこにある地図を見ると、なんのことはない城山湖の裏手に出てしまったようだ。「さっきね、分かりづらいけど道が分かれているところがあったんですよ、あっちだったんじゃないですか?、」IZUMO氏が冷静に言った。「あそこはK氏がドンドン行っちゃったからなぁ、」とGIZUMOが言うと、「また、オレですかぁ……、」とK氏がうなだれる。「とにかくここで飯にしよう、ということになった。
日が射しているといっても杉林の中の林道はどこか侘しい。その道端に三人座ってお握りなどを食べている姿は知らない人が見たらホームレスに見えたであろう。どうもこの三人のときはいつも弁当を食べる場所を逸してしまって、道端で食べるはめになってしまう。結局その場所ではダーレも写真は撮らなかった。

さっき下ってきた道を登り返して、IZUMO氏の言う分岐点から右に進んでいった。雰囲気的にはこの道だと思うのだが、なかなか高尾に着かない。館ケ丘団地の焼却炉の煙突は見え隠れしているのだが、なんか変だ。そのうち時間がなくなってしまったので引き返すことになった。目標のかつてのGIZUMOの住んでいた家にはたどり着けなかったが、日が暮れてしまってはたいへんだ。
やや急ぎ足で帰りを急いだ。最初の分岐の峠まで来るとIZUMO氏もK氏も座り込んでしまった。遊歩道といってもきついことはきついのだ。寝不足の二人には辛かったようだ。「時間がなくなるよ、」といっても「まだ大丈夫ですよ、」とK氏は動かない。GIZUMOにとっては楽でしょうがない歩きである。二人はまたもやここでさんざん写真など撮りまくってようやく歩きはじめた。この後も休憩所のたびに休んでいく。
そういえば大岳山のときに頂上近くでK氏はGIZUMOがペースをあげて意地悪したと主張していた。GIZUMOはそれはK氏のペースが落ちたのでそう思うだけなのだと言っていた。今回も最後の階段のところで、先が見えたのでGIZUMOは無意識にペースを上げてしまった。後ろからヒーハー言いながら登っている二人は「ほらね、ああやってペース上げるんだよね、」と言い合っていた。そうか、そういわれればそうかもしれない、と反省してしまった。でも、実はこれで腰が痛くなってしまうのだ。足はなんともないのだが、腰にくる、と言うことは歩き方が悪いのか、単に歳のせいなのか、思わず無理をしてしまうのである。
そんなこんなで帰りはロテンガーデンに立ち寄ってゆっくり疲れをとって帰宅。今回は最終目的地には行けなかったが、いつもGIZUMOを見下ろしているIZUMO氏、K氏のめったに見せないめげた顔を見ただけでも大満足である。それはそれとして、この道は家から二十分で行けるところなのでまた挑戦したいと思う。ワハハハハ!

