
9月21日、瑞牆山登山を前に、トレーニングもかねて大岳山に挑戦するつもりでいた。この日は日曜日だったのだが、まだ紅葉にも早いし、けっこう暑いのでそう混んでいないだろう、ということで行く計画を立てていた。この日は単独で行くつもりだったのだが、カミさんも一緒に行くと言い出したので連れていくことになった。
日曜のわりには道は順調で、朝九時に出て11時に御岳山に到着した。天気は少し暑かったのだが、御岳では丁度いいくらい。よく晴れて気持ちの良い日である。さすがにケーブル乗り場の駐車場は渋滞で、しばらく様子を見ていたがちょっと戻って民間の駐車場をのぞいてみた。満車の看板が出ていたが、お婆ちゃんがいたので「駄目ですかぁ、」と声をかけるとおいでおいでをしてくれた。運よく車も停められた。しかも公営駐車場より百円安く……。
GIZUMOもカミさんも御岳は初めてで要領を得ない。ケーブルのチケットもリフト付きを買ってしまった。高尾山よりも急勾配のケーブルカーにワクワクしながら乗った。上の駅前はちょっとしたお土産屋さんが固まってて華やかだ。すぐにリフト乗り場がある。思ったよりも短い。それに乗ってさらに上に行く。展望台からの見晴らしが素晴らしい。でもここは出発点なのである。大岳山までいったらもっと素晴らしいであろう、などとカミさんに話したりした。
山頂にはいろいろと楽しい設備があるのだが、それはここで楽しむ人達のためのもので、大岳山を目ざす我々は先を急ぐことにした。そこから下って御岳神社への参道に出る。つまりちょっと遠回りしてしまったわけだ。こういう場合はリフトの券など買わなくてもよかったのだ。
ここから御岳神社までの道はかなり急である。道程は25分と短いのだが道の途中途中に息があがって立ち往生しているおばさん達がかなりいた。急坂の両脇に民宿だとかお土産屋さんが並んでいる。御岳神社の入口で一休みして、階段を登って神社まで一気に行った。お参りをしてさて大岳山に向かおうとしたのだが道が分からない。ちょっと下ったところに細い道がある。急な細い道を下ると巻道に出た。大岳山に直接行くにはこっちの道を来るべきだったのだ。又々遠回りをしてしまったようだ。でも、いちおうお参りできたのでそれはそれで良かったのか……。
すぐに展望台に出た。売店もあって昼食をとっている人達もけっこういた。そこに地図の看板がある。それを見ながらコースを決めていざ出発である。しかしカミさんもGIZUMOもこれまでの登りでけっこう足にきていたのであった。
そこからの道はなだらかで、景色もよく気持ちの良いものだった。約30分ほどそんな道を行くと休憩所に出た。そこで一時だったのでお弁当を食べることにした。
休憩所の横にある道標を見ると、大岳山まで80分とある。カミさんを連れてだと一時間半以上かかるだろう。今一時だから、下山は四時過ぎてしまう。どうしようか迷っていたら「帰ろうか、」という。カミさんは弁当を食べ終わってもう満足したようだ。GIZUMOとしてはこのままではかなり物足りないので下の道を通って滝を見て帰ろう、ということになった。
「岩の庭園」と書かれている方向へ急坂を下ると、すぐに滝に出る。巨大な岩に囲まれて幽玄な雰囲気だ。写真などを撮って、さらに滝から流れるせせらぎに沿って整備されている遊歩道を下る。15分ほどできれいな休憩所がある広場に出る。お弁当を広げている家族連れやカップルがたくさんいる。知っていればここで昼食にすれば良かったと思うほど美しい。八千穂の高原を思い出してしまった。
小川に沿って下りきって、小さな橋を渡ると登りになる。しかし割と緩やかな登りなのでそう辛いことはない。途中、天狗岩、七代の滝などがあるが素通りしてしまった。
30分ほどで展望台に戻る。茶店の前のベンチに腰を下ろして一休み。カミさんもちょっと疲れたようだ。大勢の人がいる、日曜日の賑わいも悪くない。ジンワリと汗が滲んでくるくらいで、ハイキングとしてはちょうどいいコースだと思う。
神社を迂回してお土産屋の前に出る。GIZUMOは少しはずれにあるお土産屋の店頭で見たこともない蜂蜜を発見。それはどのようにして作ったのかは分からないが、平たいプラスティックの箱(10×6×1.5)に蜂の巣ごと蜂蜜が入っているのである。蜜蜂に箱の中に巣を作らせたのかな?、天然の蜂蜜と書いてある。ということは水飴だとか寒天だとか余計なものが入っていないということだGIZUMOはいわゆる生の蜂蜜というものを一度も食べたことがないので試しに買ってみた。ちなみに100グラム740円である。家に帰って食べてみたのだが、これが物凄く美味いのだ。微妙な味に深みがあって、今まで食べた混ぜ物入りの蜂蜜よりもあっさりしているのだが臭みがない感じだ。ちょっと割高だが常食にしたいほどである。
さて、ケーブル乗り場で恒例のソフトクリームを食べてから下山することにした。カミさんはやはり疲れが出たのか。ケーブルカーのシートでうたた寝をしている。時間はまだ三時なので奥多摩まで足を伸ばして日帰り温泉に入ることにした。30分ほど走って日帰り温泉に来たのだが、入口で大渋滞している。看板には入場まで45分待ちと書かれている。やはり道は空いていても休日の日帰り温泉は駄目である。たとえ入っても芋を洗う状態で、洗い場があくのを待ったり、熾烈な場所の奪いあいが待っていると思うとうんざりする。というわけでおとなしく帰宅することにした。カミさんは助手席を倒しておやすみ。GIZUMOは渋滞を避けて抜け道を走りまくって結局6時ころ帰宅した。
カミさんは筋肉痛もないし、あのくらいじゃなんともない、などとほざいている。GIZUMOとしてはかなり物足りない。今回の収穫はおいしい蜂蜜を手に入れたのでよしとするか。大岳山には必ず挑戦するつもりである。


